自律神経をコントロール血液を媒介とする酸素供給力を語る上で、もうひとつはずせないのが自律神経についてです。
自律神経とは全身の血管や内臓の働きを、絶えず自動的に調整している神経で、交感神経と副交感神経の2つがあります。この2つの自律神経は、一方が優位に なるともう一方は劣位になる、というシーソーのような関係性を持っており、このシーソーの優劣がうまく交替することによって、肉体における各機能はバランスを保つことができるのです。

交感神経とは肉体を興奮させる神経で、体力、活発に活動している日中において優位になります。交感神経が優位になるとノルアドレナリンという神経伝達物質が分泌され、これによって血管が収縮し血圧が上昇、肉体は活動的にさせます。

一方の副交感神経は、肉体をリラックスさせる神経で、アセチルコリンという神経伝達物質を分泌して血管を拡張、血流を促して肉体をリラックス状態へと導きます。細胞の新陳代謝や排泄なども促されます。

実はこの2つの自律神経と白血球には大きな関係がある。先にも述べたように、白血球には顆粒球とリンパ球とがあるのですが、交感神経が優位であると、その 際に多く分泌されるノルアドレナリンに反応して顆粒球の数が増え、副交経が優位の場合はアセチルコリンに反応してリンパ球が活性化することがわかってきたのです。

交感神経と副交感神経がバランスよく働いている場合は、白血球のうち顆粒球の占める割合が54~60%、リンパ球が、35〜41%となります。両者がこの範囲内で存在していれば正常な状態だといえます。

しかし、過度のストレスにより交感神経優位の状態が続くと、顆粒球が増え過ぎてしまいます。顆粒球は寿命を迎えると活性酸素を放出しながら死滅していくの です。運動不足や過食などによって副交感神経優位の状態が続くと、全身の血管が過度に拡張してしまうため、うっ血状態になってしまう。いずれにしても、ど ちらか一方が優位になりすぎるのは脳や肉体に悪影響をおよぼすことになるのです。

自律神経は呼吸とも深く関わっています。息を吸うときには交感神経が優位になり、吐くときには副交感神経が優位になるのです。この呼吸によって自律神経のバランスを上手にコントロールすれば、全身をめぐる血液のバランスをうまく保つことができるようになるのです。




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