自分に合ったトレーニングをどんなトレーニングでも同じだが、短期間で急激に効果をあげることはできない。人間の体がもともとそういうふうには作られていないからで、ウェイトトレーニングにおいても、継続することは効果をあげる上で重要なポイントである。

しかし、一般的に続けるということはなかなかむつかしいこのこと。なぜ続けられないかという理由はいろいろあるだろう。

もっとも大きな理由の1つは、それが「楽しくない」ということだろう。ウェイトトレーニングも続けるためには楽しくなければならない。 トレーニングを楽しく続けるための条件をいろいろ考えてみよう。

まず、毎日のトレーニングがどういう状態で終わるかということだが、いつも疲労こんぱいしてヘトヘトだとしたら、 よほど精神力の強い人でなければ2度とやりたいとは思わない。 そうではなく、少なくとも精神的には非常に爽快で次のトレーニングが楽しみに感じるぐらいの状態でトレーニングを終えるように心がけたい。

たしかに体は疲労しているが、その疲労がちょうどよいレベルであれば人は気分的には疲労を感じないどころか意欲さえ湧いてくるものなのである。いわゆるエクササイズハイと呼ばれる状態で、これは適質な量のトレーニングによって生み出される。

もちろん適度な量というのは人によっていろいろで、具体的にどれだけと示すことはできないものだ。それぞれの人が自分で体験する中から次第に見つけていくものである。

しかしトレーニングの効率ということから考えればいろいろなコツが考えられる。たとえばトレーニング中に脈拍数をあまりさげないことである。

トレーニングである種目のセットを終えた直後の脈拍は、だいたい120ぐらいになっているが、その後のセット間休息や種目間休息で次第にさがっていく。

これがさがりすぎるほど休息が長いと、時間がかかるばかりでなくトレーニングの効率も悪くなり、疲労も残りやすくなる。休息は乱れた呼吸を整えるぐらいにするのがちょうどよいのである。

また、 トレーニングの前と後とで体重がどれぐらい減るかも調べてみると運動の量を知るよいデータとなる。これも個人差があるが、だいたい男女とも0.5~1kgの減少範囲であれば適度な消耗度といえるようだ。

これは、 1時間半ぐらいの時間で8~9種目のトレーニングを行い、効率よく筋肉を疲労させた状態ともいえる。

このほか、体重などの変化も計ってみるといいだろう。
そして、こうした数値で表されるデータとその時々の自分の気分とを考えて、 どのくらいなら楽しくトレーニングを続けることができるかを早く見つけることが大切である。

また、 トレーニングは、自分なりのリズムで最後までやり通したい。 1つ1つの運動に集中することで一定のリズムが生まれ、脈拍、体温とも運動に適切な状態ができあがる。
セット間、種目間の休息も、この脈拍、体温を落とさないよう心がけ、種目ごとの気分的なムラをできるだけなくすように全体のバランスを考えていきたい。

トレーニングのボリュームとリズムとバランスをコントロールすることで、 トレーニングそのものを自分に合ったものに作りあげることが、楽しく続けていくコツといえる。

もちろん体の変化やレベルの向上にはある程度時間がかかり、一応の目安としては3ヵ月間を1つの単位とするのが普通である。 しかし、体は3ヵ月後に急に変化するものではない。 3ヵ月後には十分に向上しているということで、毎回のトレーニングで徐々に自覚できるものである。

もう1つ、ウェイトトレーニングを楽しく続けるコツとして忘れてならない要素は、安全にトレーニングするということである。どんなに効果的だと思っても、無理なトレーニングは必ず体をいためるものである。体を鍛えるつもりで逆に体をいためてしまうのでは何にもならないし、実際的な問題としてムリなトレーニングは効果も少ないものである。

トレーニングを行う上で、自分の適量を適度な頻度で、そして安全な状態と環境の中で行うことが大切である。そうした状態は個人差が大きいということを十分認識し、自分にもっとも適したトレーニング・スケジュールを楽しく続けていくようにしよう。

ウェイトトレーニングは短時間で効率よくが基本
時間は、ふつう1時間から1時間半程度で、この時間内にトレーニング・メニューは完全に消化できるもので、 トレーニングに必要以上に長い時間をかけることはムダな疲労を残すことになり、かえってマイナスの効果しか残さない

また、 トレーニングとトレーニングの間には十分な休息を入れ、前のトレーニングの疲労を取り除いてから次のトレーニングを始めるようにする。休息時間は48~72時間で、2~ 3日に1回のトレーニングとなる。

この休息時間が十分か不十分かでトレーニングの効果は確実に違ってくる。早くトレーニングの効果をあげたいといって連日ハードなトレーニングをすることは、効果が少ないばかりでなく、逆に体力をどんどん低下させる結果にもなりかねない。

ウェイトトレーニングを続けることで、誰もが、部分的な筋肉だけを使う特定のスポーツでは得られないバランスのとれた体を作りあげることができる。能力的には、筋力もパワーも、また持久力までも身につけることができる。

さらにトレーニングによって「少しふとりたい」とか「少しやせたい」というようなウェイト・コントロールもできるようになる。もちろん健康な肉体と精神が得られることはいうまでもない。
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