トレーニングを行う女性トレーニングを行なう女性へ
国際オリンピック大会、近代の運動競技、兵役は、どれも男性によって男性のために考案されたものである。女性はずっと男性による偏見と、戦ってきた。1960年代まで、男性が支配する医学界や運動競技における種々の有力な団体は、女性がマラソンに参加することは危険だと考えていた。

女性は、精神的にはじつに強靭で、意欲に満ちている。だが、偏見をぬきにしても、解割学、生理学上の違いはあきらかで、女性は男性ほどの力を生みだすことができない。たとえばつぎのようなものだ。

心臓の容積が小さく、心拍出量も同じ容積をもつ男性より約10パーセント少ない。

同じ体重でも、血液量が約20パーセント少ない。

血液タンパクを運ぶ酸素が少なく、肺活量が10パーセント少ない。

骨盤が広いために大腿骨の傾きが大きく、両ひざが接近している。

同じ体重の男性よりも、体脂肪が約10パーセント多い。アキレス歴が短く、走っているときの弾性収縮力が小さい。

月経周期は、肉体や精神を圧迫し、さらには、全体的な能力を減少させることもある。


女性があらゆるスポーツにおいて、しかも偶然にして月経周期のさまざまな時期で、金メダルを獲得してきたことを考えると、こうした一連の違いを否定的に考えることはない。
実際には、定期的な運動やフィットネス・トレーニングは、女性にいくつかの明確な利益をもたらすのだ。
運動やフィットネス・トレーニングによって生理痛を軽減できることが、明らかにされている。
規則的な運動によって月経前緊張(PMT)が軽減できる。

水泳、自転車、有酸素ウォーキングは妊娠期に最適で、胎児にきわめて有益な血液中の酸素を増加させる。
運動によって過度の体重増加、便秘、つわり、静脈瘤といった妊娠に関連する問題を予防できる。
何人かの運動選手の陣痛時間が、第一期で約2時間半、第二期で20分短かかったことが確認されている。運動には「抗鬱性」があり、妊娠期の気分を高める。

だが、定期的な運動がもとで月経周期が乱れ、月経が完全になくなってしまうこともある。これはストレスに対する反応で、トレーニングを中止したり、減らしたりすれば、すぐに通常の月経周期がもどる。心配なら医師に相談してみるとよい。

多くの女性は妊娠中も運動を継続するが、医師と話しあって行なうべきだ。通常、妊娠中は新しいフィットネス・プログラムをはじめないほうがよい。ランニングよりも水泳、自転車、ウォーキングが好ましい。子宮への血液の流れが減少すると胎児に害をおよぼすことがあるので、妊娠中の女性はレースに出たり、長時間走ったりしないようにする。同様に、体温の上昇も胎児にはよくないので、あまり体をほてらせるべきではない。

運動するときは、それに適したものを着用することが大切だ。胸には筋肉がなく、線維状の組織によって支えられているが、運動中はそれが引きのばされてしまう。
胸をしっかりサポートするスポーツブラを着用するべきだ。




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